科学が築く 仮説の山 U
オッカムの剃刀
子供:「お父さん、染色体とか遺伝子って何なの
何をするものなの」
父親:「細胞の染色体の中に遺伝子があるんだ
遺伝子というのは、その生物の生長と
行動を指図する一種のメッセージなんだ」
子供:「ふ〜〜ん」
「染色体も学習するの」
父親:「どうかな わからないな」
子供:「染色体って ブラックボックスみたいだね」
父親:「そうだね しかし もし染色体や遺伝子に
学習が可能だとしたら
それはすごく 複雑なブラックボックスになるね
今、誰が考えているよりも 複雑なものにね。
科学者というのは
いつも世界が単純に出来ていると考えたがるんだ
そして その期待は きまって裏切られる。」
子供:「世界が単純に出来ていると思う事って 本能なの。」
父親:「もちろん違うさ。そう信じるように学習してきたんだ。」
子供:「へんな学習だね いつも違うように学習するなんて」
父親:「それは 科学者に対して失礼だね おまけに不正確だ
世界が単純に出来ていると考えるたびに
科学者が誤りを犯しているわけじゃない
正しい場合 部分的に正しい場合もある
もっと多くの場合 自分で正しいと思い
お互い「正しいんだ」と言い合う
何ナニ学会なんてのもある
世界が単純だと考えて 不都合なことになるばかりか
かえって賞賛されるんだから
この考え方が身についていったとしても
不合理じゃないさ
とにかく いつも間違うように学習するということが
生物の世界で起こらないと考えるのは 全くの誤りだね」
★2,4,6,8,10,12、の数列の次に来る数は何か
「14」と答えた人は 最初の6列だけから得たデータに基づいて
これが偶数の数列である と言う一般化を行ったわけですが
その一般化が誤りである場合もある
次の数が「27」だとしたら
2,4,6,8,10,12,27, 2,4,6,8,10,12,27、2,4,6,8,10,12,27、
と、一般化しますが
この時に次に来る数は何かと聞いたら
恐らく「2」と答えますよね
優れた学者たちも この「オッカムの剃刀」と呼ばれる前提に
影響されているからです
別名「倹約則」と言う
この規約は 最も簡単なものをベストとするという規約です
この単純さの原則に基づいて次に起こる事を予測しますが
事実というものは まだまだ続いていくかもしれぬ連続の
すでに与えられた部分の中にしか存在しないのです
★「オッカムの剃刀」別の言い方をすれば
必要なもの以外は思考から切り落とすべきだ とする主張である
これも 難しいようですが よく考えてみてください
ものすごく当たり前の事を言っているだけです
グレゴリー ベイトソン著 精神の生態学より
posted by ミカエル at 16:59|
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1.生き方、考え方を考える
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